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ぐーたらおの日記 8th Stage 【Go straight】

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IgA血管炎について

http://pediatrics.bz/2017/07/iga-vasculitis-steroid/


他の人の記事に便乗ばっかりという気もしますが、臨床をやってて気になるところを的確に取り上げて下さっているということで僕もHSP、じゃなかったIgA血管炎(特に腹痛)について考えを書いてみます


といっても私が経験したのは10例ほどなのでとてもnarrowではありますが

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed?term=16325655
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed?term=24527410

よく教科書には「腹痛が先行することがある」と書いてありますが、そんなん分かるわけないし、、、と思っていましたが文献的にも約1-2割で腹痛が初発症状と書いてあります。


いや私はそんな症例を見たことないと思っていましたが、ある日当直をしていると下腿に発疹が出たとのことで受診した方がおられまして、おやまあ紫斑だなと思いつつカルテをみてみると2-3週間前に腹痛で何度か受診している、小児外科の先生に腹部エコーもされたけど腸管浮腫が目立つ程度との記載が。あ、これがIgA血管炎の腹痛が先行するやつなのか、という経験をしました。その後もう1例腹痛先行症例をみたので、10例中2例ということで体験的にも2割程度だったという


そして別の症例ですが、これは紫斑・関節痛・腹痛の3主徴が揃っていてIgA血管炎として入院していた方がやっぱりお腹が痛い(上記ページで岡本先生も書かれていますがIgA血管炎の腹痛は本当に痛そうです)というので、念のため腸重積を合併していないか確認のため腹部エコーを自分でやってみるとやっぱり腸管浮腫以外に目立った所見はない。プレドニゾロンを静注するとものの数時間で腹痛は劇的に改善し、翌日朝腹部エコーを再検すると腸管浮腫は消失していた、という経験もあります


なので腹痛のメカニズムとして私が個人的に考えるのは腸管浮腫であり、ステロイド(のnongenomic action)が浮腫を抑えることで腹痛が改善するのではないかと思いますが、いかがでしょうか?



いやそもそも腸管浮腫に対してステロイドがそんなに効くのか?と言われますと

https://www.facebook.com/YAHATA.PED/posts/247908908629330


ちょっと話が違うかもですが、整復困難な腸重積に対してステロイドを併用すると治療効果があがるかもしれないという話です。

腸重積が整復困難だったり、整復してもすぐに再発を繰り返したりする場合多くは器質的疾患の合併が考えられますが、これにも腸管浮腫が関与しているのではないかと個人的に考えます。私のいた施設では超音波ガイド下に生理食塩水注腸による整復を行っていたのですが、そこで「腸管やバウヒン弁がむくんでると再発しやすい、気がする」と思っていたものですので


そして腹痛に対してステロイドを使う場合はすぐに終了してはいけないと



この本(古い本ですが良書です)にも書いてありますが、僕はかつて一度腹痛があまりにすぐ良くなったので数日で終了したことがあります。その後腹痛がぶり返してまさに痛い経験をしたことがあります、、、、


ステロイドでしっかり血管炎を抑えることが短期的には有効なのじゃないかな、という個人的な印象です。長期的な腎炎についてはそれこそきっちりとしたclinical study(RCT)が評価には必要でしょう
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