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ぐーたらおの日記 8th Stage 【Go straight】

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サマリーって

えーみかんの国の小児科医さんから

サマリーってどう書けばええねん、みんな言うとることちゃうし
そして小児科学会専門医の症例要約ってどんな案配ですのん?


というコメントを頂きました


私が思うに

肺炎とか胃腸炎とか喘息発作とかアレルギーの負荷試験とか、ある程度commonなものはさほど力を入れなくてもいいんじゃないかと

例えば、2歳くらいの肺炎として

【主訴】発熱 咳嗽 経口摂取不良
(↑主訴はせいぜい3個まで)
【現病歴】
2014年○月×日より発熱と咳が出現した。同日近医を受診し、上気道炎として去痰薬など処方された。
その後も発熱・咳が続き、徐々に経口摂取量が低下してきていた。
△日に前医を受診し、胸部レントゲンで右下肺野に浸潤影を認め、血液検査ではWBC 18000、CRP 5,3という結果だった。肺炎として当院を紹介受診し、加療目的で入院とした。
(細かい経過は書かなくてよい)
【既往歴】特になし
【家族歴】特になし
【アレルギー】食物・薬物アレルギーなし
【周囲流行】保育園児、流行疾患なし
【予防接種】定期接種は済
【身体所見】
BT 39.2 ℃ HR 140 bpm SpO2 98 % (room air)
咳多い 鼻汁あり 嘔吐・下痢なし

活気少し低下 機嫌は悪い  食事は摂らない、水分摂取は小量
呼吸 多呼吸なし 喘鳴なし 呼気延長なし
頚部 リンパ節腫脹なし
胸部 wheeze (-) 右下肺野でcoarse crackle (+) stridor (-) air entry R腹部 平坦 軟 腸蠕動音あり
皮膚 発疹なし turgor低下 軽度 capillary refill time 2 sec
咽頭 発赤軽度 扁桃腺腫大なし 白色滲出物の付着なし
【検査所見】
省略

【入院後経過】

入院後末梢ルートを確保し、細胞外液を20 ml/kgを2時間で急速補液した。その間に排尿があり、維持輸液に変更した。
後鼻腔培養を提出し、SBT/ABPC 150 mg/kg/dayで加療開始した。
入院翌日には解熱しており、咳も減少し食欲も徐々に回復したため適宜補液を減量した。
入院3日目に後鼻腔培養でMoraxella catarrhalisが検出された。薬剤感受性は高くないが、臨床的に効果があるので抗菌薬は変更せず治療を続けた。
入院5日目の血液検査でWBC 8000、CRP 0.2 と低下していた。全身状態も安定しており、同日よりCDTR-PI内服とし、退院とした。退院後1週間後の外来受診時にも発熱なく全身状態は良好だったので終診とした。


これでも長いくらいで、様式にもよりますが

「サマリーは、1枚で仕上げるもの」

という言葉があるのでもっと短くてもよいかもしれません


また専門医の症例要約としては

恥をしのんで出血大サービス(?)




小児科専門医申請用症例要約_ページ_4


大体こんな感じで書きました


大事なことは

・30行と決まっているので、30行で書くこと

・紙面を埋め、尚且つ見やすいようにすること

・各要素2点満点の計10点ですが、「転帰と退院時の指導」が大事なのでそこを重点的に書きましょう



あとは文章を書くときにくどくならないように


・「~にて」「~を認め(た)」「~の結果」と書かない。「~で」「~で(だった)」「~で」と書く

・「~と考えられた」→「~と診断した o r~と判明した。」 と書く

・一つの文に、句点は2個まで

・一つの文で、主体は一つ 

・受動態で書かない 「入院となった」→「入院とした」



といったところでしょうか。ご参考までに
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| 日記 | 15:28 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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安定の松屋

吉備団子大学病院の売店には毎日松屋(吉野屋でないところが吉備団子らしい)が弁当を持ってきて販売されております


量がほどよく少なめなので、最近年をとったせいか昼食を腹一杯食べるともれなく眠気に襲われて仕事にならなくなる、めっきり衰えた体にはちょうどよいので、あまり頻度を高ず利用しているのですが


この間看護学生と思しき女性の集団がお昼休みの時間に


「今日何のご飯にする?」


「ここは安定の松屋でwwww」



という、分かりやすくもあまり聞きたくなかった会話をしつつ売店に向かっているところに遭遇しまして、ネットスラングもある程度浸透しているのだなと思いました

| 日記 | 20:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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俺を信じてコレを買え 発表&論文編

そんな感じでぼちぼちとやっておりますが


たまには小児科というか医者らしいことを書いてみよう





大体研修医に慣れてきた今頃になると、上の先生の思いつきにより


「じゃあこれ来週の院内症例提示に出してね」

とか

「あ~これ今度の地方会に出してみようか、発表よろしく」


ということを、疲れ切った1日の最後に言われたりするものです


これまでの学生生活でパワーポイントを使った発表をやったことがあるか、研究会とかに出たことがあれば何となく分かるものの、学生生活では人に作ってもらい研究会は巧みにサボっていたりすると得てして困るものです

そして、大抵上の先生は忙しいので初歩的なところからは付き合ってくれそうもないし、1個上の先輩に運良くデータがもらえればよいもののそういう心優しい人はあまりいない…


そこで役に立つのは





これの通りに作れば、そんなに間違ったことにはならない。お求めやすい価格も含めてまずオススメ





そんなこんなで何回か発表をこなしていると、人の発表を目にする機会が増えて

「この人のスライドは上手いなあ」

とか

「このスライドは字が小さすぎて読めないよ」

とか

「この無駄に凝った経過表はすごいんだかなんなんだかよくわからんが、やっぱりすごいのか?」


とか思ったりして、自分のスライドの作り方にふと疑問を覚えて、余計な蛇足を付け加えたり背景が派手になって却って見づらくなったりするものです


そんなあなたが読むべきなのは





このタイトルをつけた時点で勝ちな気もしますが、実際発表者はこだわって作ったものの聴衆には伝わらないスライドが何と多いことか。情報を詰めるだけじゃなくて、いかに大事なところだけを伝えるか、あとしゃべり方とか





そしていろんな研究会や学会で発表しているとやってくるのが…


「じゃあこれ論文にしようか、早く書いてね。早く書かないと熱が冷めるよ」


そんなことを言われても多くの若手医師は上の先生みたいに午前中から医局に引きこもれるほど暇じゃありません


論文の書き方の本はたくさんありますが、症例報告の書き方が載っている本は実は殆どありません





この本は症例報告の書き方に特化した、とても良く出来ている本です。しかも医学的表現と自分では思っていても日本語的にはさっぱり意味不明な文章を作ってしまいがちですが、この本では日本語の書き方から学べるので、普段のカルテの現病歴の書き方もbrush upすること間違いなしです


この3冊は全て私が買って全部読んだ上で人様にオススメ出来る本です。3冊合わせても1万円くらいなので是非ご一考を

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